2015年12月14日月曜日

USEN更新のお知らせ〜Laura Nyro『Christmas And The Beads Of Sweat』


こんばんは。渋谷はすっかりクリスマス・モードです。

毎年一番の難関と言える季節のUSEN選曲が放送となっております。

ぜひ貴方の大切なひとと一緒に聴いてみてください。



USENホームページ→http://music.usen.com/channel/d03/
本セレクションの一枚

Laura Nyro
『Christmas And The Beads Of Sweat』

クリスマスが冠されたタイトルとキュートなジャケットは、ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング作曲「Up On The Roof」の素敵なアレンジが施されたカヴァーに直結しますが、一方で、アルバム全体は反戦のメッセージに貫かれています(今回繰り返し耳にする中で、アリス・コルトレーンの存在にあらためて胸が熱くなりました)。これを選曲のモティーフとするには、想う街の灯りと恋人たちの笑顔があまりに眩し過ぎるのですが、その狭間で揺れること自体がとても大切なことであるように思えます。そうしてこの翌1971年に彼女ローラ・ニーロは『Gonna Take A Miracle』を発表し、24歳にして音楽界からの引退を宣言してしまうのです。(中村智昭)





• タイトル:Bar Music 2015 Under Sail Selection
• 選曲/監修:中村智昭(MUSICAANOSSA / Bar Music)
• 価格:CD 2,700円(税込)/CD+7"EP 3,780円(税込)
• レーベル:MUSICAÄNOSSA GRYPS
• フォーマット:紙ジャケットCD / 7"EP
• 発売日:2015年11月25日
• 規格番号:MNGP8 / MNGP9



〜以下、メーカ―インフォより〜

 ポジティブなメロディーが踊る洗練のUKソウル、心地よいグルーヴと浮遊感に満ちたジャズ・エレクトロニカ、90〜00年代の息吹をいまに伝える国内アーティスト達の凛とした現在に、祈りにも似たトラディショナルなフォーク・ソング──静かに胸が震える至極の楽曲群をひとつの物語とすべく組み上げられる、感動のコンピレイション・シリーズ第三集。

 私好みの音楽が流れるBar Music。並んだレコード達は、私の思い出達と繋がり、また新しい何かを生み出す心地よい力へと変わっていく。(Uyama Hiroto)

 カルロス・ニーニョが主宰するビルド・アン・アークのソウル・パートを担うデクスター・ストーリー「Underway Reprise」の輝きに導かれ、ポストクラシカル・シーンで絶大な支持を得るバルモレイの「Masollan」が静かに飛翔してゆく。アズ・ワン名義でも知られる才人カーク・ディジョージオのヴォーカル・プロジェクトであるビューティー・ルームの「No Rejection」から、アシッド・ジャズ~UKソウル界の重鎮インコグニートが歌姫ナタリー・ウィリアムズを迎えたニュー・クラシック「Above The Night」へ。さらにはグランドピアノ+ラップトップというミニマムな編成ながらも壮大な物語を描くグランドブラザース「Ezra Was Right」と、シネマティック・オーケストラの世界観とも激しく共振するアンビエント・ジャズ・アンサンブル「Quiet Hero」の流麗な音像に魅了される。チャールズ・ステップニーのペンによる名曲がそのグループ名の由来であろうザ・メモリー・バンドの「The Highest Song In The Sky (For Chris Yates)」と、邦人デュオながら英ニンジャ・チューン・レーベルからリリースという快挙を成し遂げたレインスティック・オーケストラ「Waltz For A Little Bird」の牧歌的な2曲をブリッジに、国産エレクトロニカの先駆であるペペ・カルフォルニア、故・Nujabesの意志をいまに鳴らすウヤマ・ヒロト、カームのレコーディング&ライヴ・アクトとして澄んだ音色を奏で続けるサクソフォニスト加藤雄一郎、メロディアスなサンプルとタイトなビートを柔和に操るスモール・サークル・オブ・フレンズといった世界基準の国内アーティストらが新たに生んだ美しきインストゥルメンタルの連なりへ。

 モズ・デフやファーサイドのカヴァー・プロジェクトも大きな話題を呼んだB.J.スミスはオリジナル「We Can Sail」を慈しむように歌い、テリー・キャリアーとの共演歴もあるポーランドのフィメイル・ヴォーカリストであるグラジーナ・アウグスチクが、かつてのラドカ・トネフの名唱でも知られる「The Moon Is A Harsh Mistress」で聴き手を現代のフェアリーテイルへ誘う。そうして巨匠ポール・ウインターのアルトと抜群の相性をもって「Song Of The Exile」をボサノヴァ・スタイルで歌うのは、ティアゴ・デ・メヨという音楽家。彼は若き日にブラジル軍事政権からの亡命を余儀なくされ、この曲に漕ぎ着いたという。最終曲はアルゼンチンの俊英ピアニスト、エルナン・ハシント。郷愁感に満ちたユニゾンのリフレインが、心地よい余韻を残す。

 永遠の音楽を巡る、果てなき航海の確かな記録──敷居は低く、その奥は深い、全音楽ファン必聴のコンピレイションです!


Song List

Disk 1(CD)
• 1. Dexter Story featuring Jimetta Rose / Underway Reprise
• 2.Balmorhea / Masollan
• 3. The Beauty Room / No Rejection
• 4. Incognito featuring Natalie Williams / Above The Night
• 5. Grandbrothers / Ezra Was Right
• 6. Ambient Jazz Ensemble / Quiet Hero
• 7. The Memory Band / The Highest Song In The Sky (For Chris Yates)
• 8. Rainstick Orchestra / Waltz For A Little Bird
• 9. Pepe California / Born Sleepy ※世界初CD化!
• 10. Uyama Hiroto / Waiting For... ※7インチEP収録曲/世界初アナログ化!
• 11. Yuichiro Kato / Azure
• 12. Small Circle Of Friends / 暮しの手帖〜Lovely Day(Instrumental Version) ※世界初CD化!
• 13. B.J. Smith / We Can Sail ※世界初CD化!
• 14. Grazyna Auguscik / The Moon Is A Harsh Mistress  ※7インチEP収録曲/世界初アナログ化!
• 15. Paul Winter And Gaudencio Thiago de Mello / Song Of The Exile
• 16. Hernán Jacinto / Cuchillos





Disk 2(7"EP)
Side A. Uyama Hiroto / Waiting For... ※世界初アナログ化!
Side B. Grazyna Auguscik / The Moon Is A Harsh Mistress ※世界初アナログ化!


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